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漆について

漆とは、ウルシ科のウルシノキという広葉樹の樹液です。日本や中国、東南アジアにウルシの木があり、各地で主成分や性質、採り方が異なります。硬くなった漆の塗膜は、酸やアルカリ、アルコールに強く、抗菌作用もあります。

野つけうるしでは、仕上げの上塗りに北海道や岩手の漆を取り入れています。道産の漆は、道東のオホーツクにある「網走うるしの会」が育ててきたウルシ植栽地で掻きとられた漆です。

木地について

汁椀など器の木地は、漆器を専門とする木地師が木工ろくろを使い、縦木の材を一つ一つ手挽きしています。汁椀より直径の小さい器や小物は、北海道の木地師や木工の作り手によるものです。横木の板材から加工しています。

どの木地も野つけうるしの図面をもとに、口が触れるフチの厚みや角の丸み、適度な軽さをもたらす木地全体の厚みなど、細かな調整を重ねて作られています。

塗りについて

朱色や溜色の器は「塗り立て」という技法で仕上げています。特徴は、経年による色味の変化や使った後に布で拭きあげることで生まれる艶感です。

道産材カトラリーなどに用いている「拭き漆」という仕上げ方は、塗り立てに比べて磨耗しやすいですが、木の質感や木目を楽しむことができます。

技法と工程について→