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漆について

漆とは、ウルシ科のウルシノキという広葉樹の樹液です。日本や中国、東南アジアにウルシの木があり、各地で主成分や性質、採り方が異なります。硬くなった漆の塗膜は、酸やアルカリ、アルコールに強く、抗菌作用もあります。

野つけうるしの漆器は、北海道オホーツク産漆を上塗りに使用しています。ウルシの木は「網走うるしの会」が育ててきたもので、毎年、会員自ら漆掻き(採取)を行なっています。

※2022年度から製作に使用するオホーツク産漆は、野つけうるしが採取したものになります。

木地について

汁椀など器の木地は、漆器を専門とする木地師が木工ろくろを使い、縦木の材を一つ一つ手挽きしています。汁椀より直径の小さい器や小物は、北海道の木地師や木工の作り手によるものです。横木の板材から加工しています。

どの木地も野つけうるしの図面をもとに、口が触れるフチの厚みや角の丸み、適度な軽さをもたらす木地全体の厚みなど、1mm以下の調整を重ねて作られています。口当たりの良さや軽さ、手へのフィット感は、木地を作る職人の手から生まれています。

塗りについて

朱色や溜色の器は「塗り立て」という技法で仕上げています。特徴は、経年による塗膜の透明感と硬さです。使った後に布で拭きあげることで艶感も生まれます。

道産材カトラリーなどに用いている「拭き漆」という仕上げ方は、塗り立てに比べて磨耗しやすいですが、木の質感や木目を楽しむことができます。

使用する漆は、木固め中塗り中国産漆(城口産)、上塗り北海道オホーツク産漆す。オホーツク産漆は、精製から上塗りのための顔料調合まで野つけうるしの工房で行なっています。

技法と工程について→